2020年02月23日

仕様に根拠があるか?


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以前「仕様とはルール」で、「仕様には根拠が必要」という趣旨の事を書きました。身近な事でそれについて思い出したので、少し書いてみたいと思います。

iPhone?それともAndroid?


みなさんはスマホはiPhoneですか?それともAndroidですか?日本ではiPhoneが多いですね。今は分かりませんが、前は本国アメリカを抜いて圧倒的に世界一位のシェアでしたね。その時に世界各国のシェアを調べた事があるのですが、シェアがある程度あるのは英語圏くらいなもので、ヨーロッパとかでも全体的にはAndroidが優勢で、確かスペインは9割方Androidでした。それを見て日本がかなり特異だと感じたのを覚えています。

さて、別にiPhoneのシェアの話をしたいわけではなく、その事について以前周りの人に聞いて回った事があるのです。自分はAndroidなのですが、その時はシェアが表す通り、周りの人はみなiPhoneでした。仕事関係の人は中にはAndoridの人もいましたが、プライベートな付き合いの人には、見事に全員iPhoneでAndroidは一人も居ませんでした。圧倒的なiPhoneの勢力に「一体何がそんなにいいのだろう?」と知りたくなったのです。それで会う人みんなに「どうしてiPhoneにしたのか」を聞いてみました。その結果は
一人も答えられない
というものでした。正直、驚きました。自分で買うものなのに何の意見も持ってないとは、想像していませんでした。正確に言うと一人だけ以下のように答えてくれました。
みんなが持ってるから
そうです。これが立派な理由です。「なんとなく格好いい」とか「なんか好き」とかで全然立派な理由ですし、正直言うとそういう答えを期待していました。ところが一人を除いてみな押し黙ってしまって、何も答えてくれなかったのです。つまり、最初からiPhoneしか考えてなく、Androidと天秤にかけて選んだわけでは無いという事なのでしょうね。

印象の作用が強いと感じる


もちろんプライベートでは、愚行権を持ち出すまでもなく、多くは最適でも無ければ最善でもなく、ただの思いつきですし気まぐれです。私もそうです。
問題は、そういう事がプライベートだから、仕事だから、と使い分けられるかどうかという事です。
日本人は昔から「ブランドに弱い」と言われ続けてきました。そうだと思いますし、実感もします。より本質的に表現するならば「印象の作用が強い」と感じます。印象に左右されやすいし、印象で判断しがちだという事です。

仕様を検討する会議でも、「~な気がする」とか「~の方が良さそう」とか、とにかく印象しか出て来ない事が多いです。その度に「なぜ?」と問いかけますが、中々答えは返って来ません。

誤解されると困りますが、そういう感覚的なものは大事なものです。特に経験者の感覚は大事です。
しかし、最後までそのままで結論にするわけにはいきません。少し検討してもらって、その感覚の正体が何なのか、なぜそう感じるのか、そういった事を紐解いて、根拠に昇格させる必要があります。

自分自身も会議の場では「なんとなくとしか言えない」と答える場合があります。でも、その時は検討する猶予をもらいます。例えば、次の会議までに考えるから結論を保留してもらいます。そうして自分自身で検討して説明できる根拠が見いだせなかったら、その時は諦めます。何事にも時間の制約はありますから。

余裕のある組織ならば気にしなくて良いと思いますが、そうでないならば、仕様に根拠を求めるのはかなり重要な事だと思います。

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posted by 善 at 14:18 | Comment(0) | 仕様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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