CMM(しーえむえむ)とは、日本語で「能力成熟度モデル」と言います。英語ではCapability Maturity Modelです。「プロセス」という概念に焦点をあてて、組織の能力を5段階に定義、評価するものです。
私がCMMを勉強したのは初版が出た90年代でした。
その後、色々な領域に対する個別のCMMが出て、最初のCMMは「ソフトウェアのCMM」という事で、SW-CMMなどと呼ばれたりします。最終的には全てのCMMがCMMIという形で統合されたようです。
勉強を始めた時にCMM開発の主導者であるハンフリー(W.Humphrey)の本を読んだ事があります。そこにはCMM開発の経緯として、「アメリカの国防総省が、兵器に搭載するシステムのプロジェクトが軒並み大幅に遅延して、中には中止になるものもあり、それを何とかする為に始まった」と書いてあった記憶があります。ですからCMMは米国防総省が「納品業者を品定めする為」に作られたとも言えます。
因果関係は分かりませんが、ISO9001は1994年版はとにかく文書によってルールを厳格に運用する事が求められていたのに対して2000年版ではプロセス的な考え方に大幅に変わった印象があります。CMMの成功が影響したのでしょうか?
※正確な内容は公式な定義などを確認してください
参考サイト
- 世界初のCMMI(能力成熟度モデル統合)モデルの公式翻訳版の公開 - 独立行政法人 情報処理推進機構
- 能力成熟度モデル統合 - ウィキペディア
- CMMI V2.0 モデル 日本語版 | 活動内容 | 日本SPIコンソーシアム
- Asset View
- SEA-SPIN CMM[R] v1.1 Official Japanese
- Printed Documents & Open PDF Page (in Japanese JIS) -