2016年06月11日

なぜ割り込みを断れないのか


初めての方はこちらを「はじめに

割り込みというのは短いものは数十分から長くなれば数日、数週間、果ては月の単位まで色々な形で発生していると思います。計画にとっては割り込みというのは不安定になる要因なので排除する努力をする必要があります。しかし無くなる訳ではないので注意深く対処する必要があります。

断れないパターン


流石に丸々一週間、二週間とかかる割り込みならばしかるべき会議を開いてどう進めるかを話し合うと思いますが、上の人から口頭で「○○までに△△をやってくれないか」的に今の業務と並行してどうにかして欲しいという感じの割り込みは多いのではないでしょうか。まず考えたい事はそういった中で自分の元々の日程に影響を及ぼしかねないレベルの割り込みだったとしても断れないというケースです。中には「言われた事はとにかく受ける」的な人でそもそも「断らない」人もいるとは思いますが、ここではあくまで「断れない」ケースについて考えてみます。

[意識できない]
どういったパターンが考えられるかと言えば、一つにはそもそも割り込み作業が自分の日程にどれ程の影響を及ぼすのかをあまり理解できてないという人もいると思います。おそらくそれはまだソフトウェア開発の経験が乏しく、しかも自分で日程の線を引くという経験があまり無い状態なのだと思います。これでは当然言われるがままで断りようもないと思われます。

[意識できている]
もう一つは割り込み作業が入るとどうなるかがイメージ出来て「無理では無いが厳しい」と思っている人の場合です。心の中で「無茶言うなぁ」と思いながらも断れないパターンです。この場合なぜ断れないのかと言えばそれは断る程の明確な根拠を持てていないからです。なんとなく感覚的に「厳しい」とは思いつつも「無理」とまでの感覚になっていなければ断る事は出来ないでしょう。誰が考えても無理だと思うようなレベルになれば断われるのかもしれません。

根拠を持つ


明確な根拠を持つためには影響を感覚的に捉えるのではなく客観的に捉える必要があります。それは提示された割り込み作業を入れて今一度日程を組み直すという事です。頭の中で考えて判断するのではなく日程を組み直したその結果をもって判断しなければなりません。「複数の視点の日程が必要」で少し触れたように日程の正しさなら日程表によって判断されるべきだという事を忘れてはいけません。こうして自分自身も明確に影響を把握する事が出来、また他人に対しても説明が出来る様になります。逆に言うと日程にはこういうプロセスで他人を説得できる程度の精度、詳細さが求められます。一ヶ月に一本しか線が引いていないような日程表で2、3日の割り込みについて論じられても何の説得力も無いのは明らかでしょう。結局そのレベル精度の計画を立案出来ないのが断る確証を持てない最大の理由と言えます。

実際に対処する


日程的に明らかになったとしてもそれでも上から頼まれた事に異を唱えるという事が良い事なのか判断がつかない人もいるかもしれません。具体的な対処方法をもってプラスなのかマイナスなのかを考えてみます。

日程を組み直した結果は以下の三つの状態のどれかになるでしょう。
1.無理なく入る場合
2.厳しい場合
(入る事は入るが残業とかをかなり当て込んだりして厳しい場合)
この場合はリスクを判断するべきです。進み具合によっては元々の日程に影響を及ぼしかねません。そういったリスクを提示して、もしそうなった場合には何を優先して進めるのかの確認をしておく必要があります。
3.入らない場合
この場合は組み直した日程を基に説明して元々の作業を遅らせて良いかどうかの確認をします。

まず最初に言っておきたいのはやらない言い訳をしろと言っている訳ではありません。頑張ってやれるものならやるべきだろうしやれないものはやれないと言うべきであって無条件に受け入れてはいけないと言っているに過ぎません。この点については大きなプラスもマイナスも無いでしょう。

個々の場合を考えると1の場合はともかくとして2と3の場合にもし無条件に割り込み作業を受け入れていたらどうなるのでしょうか。依頼した側からしたら思わぬ時に躓く事になります。最初の段階ならば他の案を取り得たかもしれないのに進むだけ進んでから「駄目です」となると選択肢が限られて対処に窮するというのは一般的に言える事です。いずれにせよ依頼した側は予定通りでは無くなってしまいます。そういう状態に比べれば最初に条件を提示されて判断の余地があるという事は遥かに良い事であって大きなプラス要因です。

また日程を組み直す為に即答できずに「検討します」と言う事は時間がかかるという事なのでマイナス要因かもしれません。特に今まで誰もが即答していたのにいきなり一人だけ「検討します」と言い出したら、実際には問題が無いとしても印象が悪くなるのかもしれません。これを軽減するにはタイムラグを減らす努力が必要です。具体的には会議等に参加する場合は必ず日程表を持ち歩いて何か言われてもその場で直ぐ日程を確認出来るようにする事です。少なくとも最初のうちはこの様にしていないと自分自身の即答したいという欲求に抗うのが難しいです。

この様にマイナス要因はあるとしてもトータルで見れば上の人間にとってもブラスであって継続的に行えばいずれその効果は分かるはずです。しかし論理的に考えればそうだとしても「そもそも意見を言う事自体が憚られる」「上の言う事は絶対」等といった雰囲気があるという場合もあるのかもしれません。もしそれが思い込みでは無く事実として意見をしても受け付けられないようならばその様な組織の将来は悲観的にならざるを得ないかもしれません。何故なら論理が通用しない組織でまともなソフトウェアが開発出来るようにはあまり思えないからです。

誰の日程なのか


一つ確実に意識する必要があるのは「自分の日程は誰が守るのか」という事です。当たり前ですが割り込みを入れる上の人間が自分の日程を達成してくれる訳ではありません。それどころか全く頓着していない可能性も大いにあります。上の人間からしたら試しに依頼を投げてみただけのつもりかもしれません。いずれにせよ「自分の日程は自分が守る」以外にあるはずもありません。自ら自分の日程を守れなくするような行為は決してやるべきではありません。

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posted by 善 at 18:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 計画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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