2016年05月25日

複数のスケールを用いる


初めての方はこちらを「はじめに

前回の記事で日程におけるスケールという考え方を示しました。
誰もが100%正確な日程を引く事が出来る
しかし何かしらのヒントが隠されている様な気はするものの実際にどの様に応用するべきなのかが良く分からなかったかもしれません。今回は少し実際の使い方に触れてみたいと思います。

複数のスケール


日程が一月に二、三本の線を引いていた様な状態から日単位や時間単位等の詳細な日程を引くようになった時は、何か素晴らしいものを書き上げた気分になってそれだけで全てが上手く行くような気になるかもしれません。
しかし実際は残念ながらやはり上手くは行きません。
上手く行かない要因は色々ありますがこの様な状態だと以前「なぜ予定より早く終わる事がないのか」で少し触れたように日程の長短というより項目自体の抜けが多いと思われます。

上位の日程

そこで有効な手段となるのが、詳細な日程以外により大きなスケールの日程も立てる事です。
ここでは一つの計画に対して小さいスケールを下位と呼び大きいスケールを上位と呼ぶ事にすると、概念的には以下の図の様に上位の日程は下位の日程の項目では足りない隙間を埋めてくれる様な役割を果たす事ができます。
53N007_001.jpg
従って適切なスケールの上位の日程を立てる事は下位にあたる詳細な日程の多少の揺らぎには動じないより堅固な日程を立てる事を意味します。

誤差の蓄積

また、普通に人が見積もると、やはり先程の記事で触れた様に短めに見積もる傾向があります。この為スケールの小さい詳細な日程になるほど誤差が蓄積しやすくなります。この点についても上位の日程は蓄積が少なくて済むという効果があります。

以上の様な事から小さいスケールの詳細な日程以外により大きいスケールの日程を作成する事は非常に重要です。例えば日の様な単位で見積もったものを積み上げただけで半年先や一年先のマイルストーンを設定するのは非常に危険です。

別のスケールは別の計画


上位の日程を立てる時に気を付けなければならないのは別の計画を立てるつもりで立案しなければならないという事です。
勿論一つの計画を別の視点(スケール)で立てるだけなので別の計画のはずはありません。ここで言いたいのはスケールの違いが時間軸の目盛りの違いだけではないという事です。
下の図を見てください。
スケールの違いというのはそもそも対象となる項目自体の違いでもあります。
53N007_002.jpg
[1]が上位日程。[2]が下位日程。
ここで2を立てる時にはUIの仕様はどれ位かかるか、エンジンの仕様はどれ位かかるかをそれぞれ個別に検討する事になりますが、同様に1では「仕様」がどれ位になるかを考えなければなりません。これを2の個々の値の積み上げ(足し算)によって1を作り出してしまうと実質2と同じものになってしまって何の意味もありません。2とは違う別の視点で見積もるからこそ2で陥ってしまう落とし穴を回避出来るようになります。つまりお互いに関係性があるとはいえ別の視点で別の検討をして別の見積もりを出す事になります。別の計画とまでは言いませんがくれぐれも積み上げにならないように注意する必要があります。
53N007_003.jpg

どの様なスケールが良いか


それでは実際に運用する際にはどの様なスケールの組み合わせが良いのでしょうか。
残念ながらこれは一概には言えません。
立案する能力がどれ位あって、立案しなければならない対象の期間がどれ位先まで必要なのか等の状況によります。ここでは一つの参考になる考え方を示すに止めたいと思います。
それはスケールの単位に関わらず有効な距離を決めておくというものです。距離というのは何目盛りかという事です。つまりMAXが何目盛りかを決めておいてそこを超えてなお線を引かなければならないようならば上位の日程も用意した方が安全だという考え方です。
自分の場合は30程度を目安にしていました。
そして最大の場合は4年に亘る日程を引く必要があったので最大のスケールは月でも間に合わずに四半期(3ヶ月)を使用していました。四半期だと3ヵ月×30で7年程度まで引く事が出来る計算です。そして下位にいくつかのスケールの日程を用意したという感じでした。

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posted by 善 at 18:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 計画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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