2016年05月18日

誰もが100%正確な日程を引く事が出来る


初めての方はこちらを「はじめに

さて、これは一体どういう事でしょうか?
これが事実ならば今回で全ての問題が解決しそうに思えますが...
残念ながら勿論そんな事はありません。
かと言って嘘をついている訳でもありません。
できたら少し考えてみてください。

スケール


話は変わって皆さんはどのような時間の単位で日程を立てているでしょうか?日でしょうか?時間でしょうか?はたまた分でしょうか?
ここではこの単位の事をスケールと呼ぶ事にしますが、今回は日程のスケールについてです。
スケールの話が出て来たところで冒頭の問いに対する答えは出たでしょうか?
では答えを述べると...
十分に大きいスケールで立案する
ピンと来ないかもしれないので例を挙げて説明すると。
例えば今、仮に日単位のスケールで1ヶ月後に終了する作業の日程を引いたとします。立案後に実際に進めてみると例によって若干遅れて1日、2日オーバーしたとします。日程通りには進められなかった。
この場合日程が正しく引けなかったという事になります。
では同じ作業内容に対してもしスケールが週だったらどうなったでしょうか?
週がスケールなので1目盛り分の線を引いたら1週間という事になります。少し厳しいと思いながらも4目盛り(4週)で見積もる人もいるかもしれません。逆に少し余裕を見て5目盛り(5週)にする人もいるかもしれません。
53N006_001.jpg
<Day>がスケールが日。<Week>がスケールが週。
5目盛りにした人は日程通りに終わる事になります。
4目盛りにした人はオーバーしてやはり日程通りには行かない事になります。

更に思い切ってスケールを2ヶ月にしたらどうでしょう?
1目盛りで2ヶ月。
つまり最短で2ヶ月。
1ヶ月程度と思われる作業内容に対して1目盛り(2ヶ月)か2目盛り(4ヶ月)かという選択ならば見積もりを誤る人はまずいないのではないでしょうか?誰しもが1目盛り分、すなわち2ヶ月の線を引くはずです。
つまりどんな人でもスケールを十分に大きくすれば日程が守れるという事になります。実際そういう日程が認められるのかどうかという話は別問題であって、今考えるべき点はスケールの性質です。今見た様に十分に大きいスケールを取ればあれ程悩んで来た「日程が守れない」という問題はどこかに行ってしまいます。しかし今実際に運用している日だとか時間だとかのスケールでは問題が発生しています。
という事は大まかに言えばその間のどこかのスケールを境にしてそれより大きければ問題が無く、小さければ問題が出ると考えられます。単純化して考えれば下の図のどこかの点Aのスケールを境に左側は駄目で右側が大丈夫という事になります。
53N006_002.jpg
従って立案する者の能力に応じて適切なスケールを選べば日程を守れるようになるとも言えます。

スケールと精度の関係


もしかしたらなんだか肩透かしを食らった様に感じた人もいるかもしれません。しかしスケールの考え方は一つのポイントなので今しばらく付き合ってください。

今述べた様にある程度の大きさのスケールで日程を引くならばより確実に日程を守れるようになるはずです。では何故その様な効果が生まれるのでしょうか?
仮にスケールの大きさに比例して日程を守れるようになると考えたら、例えば1時間単位のスケールと2時間単位のスケールでも違いが出る事になりますが、果たしてそんな些細な差でもそうなのでしょうか?
結論から言うと実は両者は全く違います。実際に線を引いてみれば分かります。仮に1日が8時間として1日分の線を引いてみましょう。
53N006_003.jpg
<1>がスケールが1時間。<2>がスケールが2時間。
当たり前ですがスケールが1時間ならば作業がA~Hで8項目で、スケールが2時間ならば作業がA~Dで4項目です。つまり1時間のスケールでは、同じ1日でありながら2時間のスケールに比べて倍の8項目をこなされなければなりません。しかも各項目を半分の時間で仕上げなければなりません。より精密な制御が必要になるのは感覚的にも分かってもらえると思います。2時間のスケールに比べて1時間のスケールでは計画立案に倍の精度が要求されると考えても良いのかもしれません。結局、より小さいスケールではより精密な計画が必要になり、それだけ能力も要求される事になります。それ故に小さいスケールでは守れなかった日程が大きいスケールになると守れるという事が起きるようになります。

小数値の見積もり


普段実際に使用しているスケールはどういった単位でしょうか?
開発の計画は日単位の目盛りで管理して、会議等の細かなスケジュールは別途管理していたりするのを良く見かけます。この場合計画のスケールは日で、細かいスケジュールは時間の様に見えます。
しかし実際はいずれの場合も明確にスケールというものを意識はしていないと思われます。例えば計画が日単位の目盛りだとしても中には「3.5日」といった見積もりがあったりするのではないでしょうか。この場合0.5日という単位で見積もっている訳でスケールとしては1日ではなくて0.5日という事になります。同様に会議のスケジュールをもし「PM1時~2時30分」の様に計画していたら、これは1時間単位ではなく0.5時間単位のスケールという事になります。明確にスケールを意識していない為に知らず知らずのうちにより細かい単位で精度を求められるスケールに引きずり込まれてしまっていると言えます。
本来スケールに対しての見積もりの値に小数はありません。小数はより細かい単位のスケールという別のスケールに他なりません。従って1時間を単位とするスケールならば「PM1時~3時」としなければなりません。

一覧


メニュー

関連


時間割のすすめ
複数のスケールを用いる


記事を広める



posted by 善 at 18:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 計画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
スポンサーリンク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック